障碍者が働くうえでの心構えを2点
- 日本では基本的に自身の労働時間を企業に買ってもらうというスタイルが一般的です。
そして企業は労働生産性の高低で判断することが多いので、生産性が低いと判断されやすい障害者は最低賃金ぐらいでの雇用が一般的です。
ここで、私が働いているから補助金貰えてるくせにとか、罰金払わなくていいくせにとか、思ってもいいので表に出さないよう注意が必要です。
言葉や態度ではなく労働の成果で主張しましょう。
- ポータブルスキルを身に着けよう
これは障碍者に限ったことではないですが、ちゃんと勉強してスキルを身に着けておくと断然有利です。
その会社や業界でしか使えないスキルを習得しているサラリーマンって凄く多いんですが、転職の際、「それ、うちの会社でどうやって活かすの?」って経験やスキルを持った10年企業戦士ってめっちゃ多いです。
今のトレンドを追えと言ってるわけではないですが、自分の自信になり、これで御社に貢献しますってものは健常者、障碍者関係なくこれから必須です。
例)私の場合
①重度障害を克服した経験あり
②管理職としてマネジメント経験あり
③給料計算してました
④ダイバーシティマネジメントの専門家です。
⑤カウンセラーとして100人ほどクライアントを抱えてます。
どうですか?
- はだから?って言われそうですよね。
- こんな人は結構います。
- ソフトが変わっても大丈夫か?
- ②と合わせると結構欲しがってくれます。(国策で急に障害者雇用進められて組織として対応できてますか?って切り口で面接でのプレゼン材料です。
- ①と合わせるとなんか共感能力髙いカウンセラーぽくないですか?
御社の社内のメンタルヘルスの現状はどうですか?
産業医や社外カウンセラーで対応可能ですか?
私のようなスキルの人間が管理部門にいると便利ですよ?
これで、私は就職しました。
大筋は自分でデザインしてましたが、採用側の心理を踏まえてブラッシュアップしてくれたのはエージェントさんです。
働いた経験もなければ世間との交流もなくスキルもないという人へ
一歩踏み出しましょう!とは私は言いません。
貴方の命を守るのが先決ですから、障碍者として社会に出てイージーモードのはずがないので、無理して心を病んだら元も子もありません。
でもしたいことがあるなら行動するといいですよ。
やりたい夢があるなら行動するっていうのを是非自分の選択肢に入れてください。
私のクライアントで、仕事したいって子がいました。
結構重度で親も反対してました。
でも、彼は私に泣きながら話してくれました。
「こんな僕を一生懸命育てて守ってくれたお母さんに、自分で稼いだお金でお花を送りたいんです。だから、1000円でも2000円でもいい」
って、月に作業料1000円の作業所行くって言ったらお母さん怒るかなって、お父さんに馬鹿にされるかなって思って言い出せなかったんですって、この時点でカウンセラーなのに号泣してました。
「君の想いを伝えれば怒られることも馬鹿にされることも絶対にない」とほぼ叫んでしまいました。
これは、彼にとって壮大な夢なんです。
家から出て作業をして1000円稼ぎ花屋でお母さんに花を買って、プレゼントするのは、健常者や移動の自由がある私では想像できないくらいのチャレンジなんです。
文字通り命がけでお母さんの今までの愛情に感謝をっていう彼は自分の夢の為に行動するっていう選択肢を自分に与えて覚悟を決めました。
そんな覚悟を決めなきゃ自分らしく生きられない社会はおかしいと思います。
就労支援は施設に出て社会とのつながりを持ってって、支援者も保護者もいいますが、社会の最小単位って家族でしょ?
ちゃんと家にいる障碍者も社会とつながり持ってますよ。
そんな安全な場所で在宅就労支援によって、次のステップに行く。
これでも大変な覚悟がないと行動に移せません。
そんな、チャレンジに踏み出した方々を尊敬してますし、自分を守ると選択した人に対して、自分の命を守る選択ができるてのは凄いことですよって伝えたいと思ってます。
在宅職業訓練ならこちらhttps://www.frontier-link.jp/index_mobile.php
障碍者雇用する企業側が求人票提出前後に注意する点
求人掲載前
・目的の確認
・任せられる仕事の洗い出し
・その仕事に耐えうる障害の種類の研究(トイレ・階段等会社設備の確認)
・配属予定部署の末端社員までの障碍者雇用の目的意義の共有
・採用担当責任部署への法定雇用率を満たすためだけの人材ではなく、労働によって会社に良い影響をも たらしてくれるであろう人材の確保の要請
・サポート体制の大枠を構築
・会社の受け入れ態勢の洗い出し
以上が疎かだと、後々の禍根となりえる。
求人提出
・即戦力、要経験者禁止
・採用プロセスに入る際、自己肯定感が低く否定に敏感なことは頭にいれておく。
・ハローワーク以外も利用しよう(リハビリテーションセンター併設の訓練施設へのスカウトやエージェントの利用)
採用後
・本人のフォローを配属先の管理職に任せきりにしない。
・配属前に、配属先メンバーにしっかりと説明・協力体制の構築をしておく。
・OJTの前に、しっかりマイペースに学べる研修を用意。
・障害の特性については、本人のみならず、ハローワーク職員や転職エージェントからのアドバイスも積極的に聞いておく。
・月に一度は面談の機会を設けて話を聞きましょう。
・あと、チームのメンバーとも面談して話も聞かないと、メンバーがストレスをためている可能性もあります。
私を採用した人事担当者は、エージェントを利用したことで負担が格段に減ったと証言されていました。
また、わざわざエージェントに登録するということは就業意欲の強い人の可能性が高いと思います。